『海軍航空隊の思い出〜お客様の体験談をお聞きして』【虎ノ門デイサービス】

  • 2020.12.28
  • その他

いつも午前中の体操の前に

「今日は何の日」と題して、

記念日や何年前の今日の出来事などを職員がお客様にお話ししています。

先日12月8日には昭和16年の太平洋戦争(大東亜戦争)開戦についてお話ししました。

それがきっかけで、戦時中に海軍航空隊に所属されていたお客様(A様)から当時の思い出をお聞きすることができました。

山崎様.jpg

A様は、戦況が悪化の一途を辿っていた昭和20年1月、

三重県天理市にあった三重海軍航空隊奈良分遣隊に入隊されました。

ところが、A様は入隊時に盲腸にかかってしまい、治療後に2ヶ月遅れの入隊となりました。

奈良分遣隊の先輩達が、

神風特攻隊の主要基地だった鹿児島県の鹿屋(かのや)基地に次々と送られ、

片道分だけの燃料と自爆用の爆弾を積んだ戦闘機に乗って出撃していきました。

そうして多くの若い兵士たちが戦死していったのです。

そして、A様もまさにこれから鹿屋基地に送られようとしたとき、終戦になりました。

職員が

「もしも盲腸にかかっていなかったら、きっと特攻機で出撃されていたでしょうね。助かりましたね」

と言うと、A様は

「いやあ、そのときの兵隊たちは皆、お国のために死ぬことが自分たちの務めだと教育されていたからね」

と仰っていました。

A様のお話をお聞きして、戦争について深く考えさせられました。

そして、今ここに生きていらっしゃることがいかに偶然の重なりだったのか...

改めて命の尊さを胸に感じました。

貴重な体験をお話しして頂き、ありがとうございました。

《私たちは、お客様の歩んできた人生を大切にし、その方らしさを尊重します》

(こやまケア行動指針2番より)

◇港区立虎ノ門高齢者在宅サービスセンター
◇撮影日時:2020年12月28日(月)
◇記事作成:佐藤
◇https://www.momohanokai.jp/tora-ds/

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